若き老害とも言われる「ソフト老害」という言葉をご存知でしょうか。
「ソフト老害」とは放送作家の鈴木おさむさんが生み出した言葉で、自身の引退を決断するきっかけとして話題になっています。
そこで今回は、ソフト老害とはどんな意味なのか、またソフト老害から発せられるスルー推奨な言葉20選についてお伝えします。
ソフト老害とはどんな意味?
ソフト老害とは、30~40代の中間管理職的な立場で、上司のプライドを傷つけず、部下の意見を上手くまとめたつもりでも、若い世代からその行動が老害に見えることを意味しています。
放送作家の鈴木おさむさんが40代に入り、自身の放送作家や脚本家としての仕事をする上で、自身が若い世代の老害の加害者になっていることに気付いたことで、その現象に「ソフト老害」と名付けました。
さらに、ソフト老害の加害者であることに気付いたことがきっかけで、2024年3月31日を以って放送作家の引退を決意されました。
鈴木おさむさんは、自分が上の世代、下の世代の意見も取り入れ、両方の世代に良い顔をして良い方向に導いていると思っていたのですが、
結果的には、自身の都合の良いように若い世代の意見を曲げて、若い世代の意見をないがしろにしていたことに気付いてしまったようです。
「俺はお前たち若い世代の気持ちもちゃんと理解してるんだ」と思い込んでの言動が、実際にはズレまくっているというケースが多いよう。
パワハラと何が違うの?と思うところもありますが、「良かれと思って優しくやっている」ところがソフト老害の特徴で、本人に悪意がないところが若手の世代には厄介のようですね。
ソフト老害の実例
若い世代が実際に受けた「ソフト老害」の被害の実例についてご紹介します。
- 仕事の武勇伝を語る
- 飲み会の振る舞い方を説教する
- コロナ前の話をやたらとする
- 若手を理解している気でいる
といった例が挙げられています。
仕事の武勇伝や飲み会の振る舞い方の説教については、世代に関係なくありそうな例ですが、
「コロナ前の話をやたらする」や「若手を理解している気でいる」は20代後半や30代前半の老害とは程遠そうな世代でもソフト老害を起こしていると言われています。
これを見て「ハッ」となった方もいるのではないでしょうか?
無自覚で若い世代にはウザがられるという現象が起こっています。
ソフト老害のスルー推奨な言葉20選
ソフト老害の被害に悩む世代にとって、スルー推奨な言葉20選を提唱している方がいます。
ソフト老害が話題の今、改めて気をつけたい。
— 後藤 迅斗(じんと)@じぶんぽっく (@jinto_jibunpock) January 25, 2024
「スルー推奨な言葉たち」 pic.twitter.com/vjjVEEaLHO
この投稿をしている後藤迅斗さんは、上司からのパワハラでうつ病を発症した経験を持ち、ソフト老害の被害者でもありました。
そんな後藤さんが提唱するソフト老害のスルー推奨な言葉20選と対処法についてご紹介します。
- 石の上にも三年(年数より体調優先)
- 仕事はガマンするもの(楽しいに越したことはない)
- もっと先輩を敬え(尊敬できる人ほど言わない)
- お前のためを思って(ほとんどが自分のエゴ)
- 最近の若者は…(スルー推奨な代表格)
- 風邪くらいで休むな(皆勤賞は不要)
- みんなしんどいのに(しんどさは人それぞれ)
- やる気あるんか?(逆にやる気なくす)
- もう帰るん?(残業の同調圧力には従わなくてOK)
- 普通こうじゃない?(普通って何?)
- 厳しいこと言うけど(謎の上から目線は無視)
- 付き合い悪いな(しんどさは人それぞれ)
- そこは空気読んで(超能力者じゃない)
- 俺の酒が飲めない?(これはアルハラです
- どこでも通用しない(それを防ぐために辞めます)
- 友だちは多いほどいい(本音で話せる数人がいい)
- 大企業の方がいいよ(仕事内容と社風を優先)
- どうせ失敗する(言う人ほど何もしていない)
- まだ〇〇しないの?(結婚、出産など)
- うつ病は甘え(気合で治れば苦労しない)
以上がソフト老害のスルー推奨な言葉20選でした。
これらの言葉を上司から言われたとしても気にしたり、自分が悪いのかと悩んだりする必要はありませんので、スルーでOKです!
ソフト老害の意味とは?まとめ
今回は、鈴木おさむさんが生み出した「ソフト老害」という言葉の意味と実例、またスルー推奨な言葉20選についてお伝えしました。
老害と言えば70~80代のイメージでしたが、ソフト老害は30~40代の中間管理職に多く、無自覚で加害者となっているようです。
ソフト老害の加害者側は言動を見直す良い機会なのかもしれませんね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。