2024年4月、円相場が1ドル=150円台後半まで下落し、歴史的な円安が続いています。
物価の更なる上昇も予想され、国民生活への影響も懸念され始めていますが・・・
過去、アフリカのジンバブエで起きた超ハイパーインフレと、今の日本の円安を合わせて、『ジンバブ円』という言葉がSNSなどを賑わせています!
ただ、実際にジンバブエの通貨で起きた状況とは「酷さが全然違う」との声も上がっています。
今回は、ジンバブエ・ドルに起きた超ハイパーインフレと、『ジンバブ円』という言葉、さらに最近導入されたジンバブエ・ゴールドについて、調査していきます!
鉱山資源豊富なアフリカ南部の国『ジンバブエ』
ジンバブエは、アフリカ大陸の、上の位置にある国です。
どんな国なのでしょうか?
アフリカ南部の内陸部に位置し、日本よりも広い面積を持つ国です。大部分が高原で、平均気温は18.1℃と、過ごしやすい気候です。
もともとイギリスの植民地でしたが、1980年に独立しています。
鉱産資源豊富で、貴金属・ダイヤモンド・タバコ・鉱石・ニッケル・鉄など、輸出産業が盛んな国です。
ジンバブエ・ドルの失敗とジンバブエ・ゴールド
ジンバブエでは、かつて白人農業が盛んでしたが、2000年から黒人農業に生産が分配されたことで農業技術が失われ、さらに干ばつも加わり、食糧危機や外貨不足に陥りました。
2008年ごろには超ハイパーインフレになり、モノの値段が短期間に数10倍・数100倍と跳ね上がり、値段表示が困難なほどの状況に!
国民の食料品購入などにも混乱が生じ、ジンバブエ政府は、通貨単位を切り下げるデノミネーション(デノミ)に踏み切りました。
4回目のデノミを行った結果、なんと100兆ジンバブエ・ドル紙幣を発行するに至りますが・・・
最終的には自国通貨の信用を完全に失い、外資を使用することで超ハイパーインフレは終息しました。
この結果、ジンバブエ・ドル紙幣は紙切れ同然になり、2015年には廃止されてしまました・・・
その後、2019年6月、ジンバブエ・ドルを唯一の法定通貨として再導入。
しかし、再びハイパーインフレーションによる紙幣不足が起こり、2020年3月より、米ドル紙幣の流通が認められました。
2023年の調査では、国内の食料取引の80%が米ドルでなされていることが分かったとか・・・
そして、2024年4月、政府は通貨を金を裏付けにしたジンバブエゴールドに切り替えることを発表。
発表が突然だったため、国民が混乱していると報道されています・・・
円安進行で生まれた『ジンバブ円』
2024年4月、円安に歯止めがかからない昨今の状況を、ジンバブエ・ドルに掛けて表現した『ジンバブ円』という言葉が、SNSなどで話題になっています!
この『ジンバブ円』というパワーワードは、政府・日銀に対する不満や皮肉が多分に含まれているようです。
上手いこと言いましたね・・・初めに考えた人はすごい。。
日本の円安とジンバブエ・ドルの比較
現在の円安進行は、実際にジンバブエ・ドルで起きたハイパーインフレと比較して、どの程度の通貨安なのでしょうか?
X(旧Twitter)で面白い投稿があったのでご紹介します。
実際に比べてみると、ジンバブエ・ドルの動きはレべチだったのがよく分かりますね・・・
「ジンバブ円」自体はネタですが、国民生活に影響が出ないよう、政府・日銀は為替の行き過ぎを防ぐようにしてほしいですね。
『ジンバブ円』まとめ
今回の記事では、ジンバブエ・ドルで起きたハイパーインフレと『ジンバブ円』という言葉について取り上げました。
ジンバブエ・ドルのハイパーインフレとは比較になりませんが、国民生活への影響を避けるためにも、政府・日銀には為替の行き過ぎを防ぐ対策を取ってほしいものですね!
新しく導入されたジンバブエ・ゴールドの今後の行く末も気になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。