衆議院の事務職員の職業に「衛視(えいし)」という職業があります。
この衛視になるには、いったいどんな試験があるのでしょうか。
今回は、衛視になるための試験や年収について、徹底調査しました。
また、話題となった「衛視に執行を命じます」の意味についても、ご紹介したいと思います!
衛視になるにはどんな試験がある?
衛視とは衆議院の事務局職員となります。
そのため衛視になるには、
公務員試験の1つの衆議院事務局職員採用試験
こちらの試験を受けて合格してなることができます。
試験内容については、
- 一次試験:教養試験と論文試験
- 二次試験:面接試験
このようになっていて、他の企業の試験とそこまで形式的な違いはないかと思います。
公に発表されているわけではないものの、警察官などにある程度体力はあった方がよさそうですね。
しかし、衛視の職業は毎年人気のある職業。
受験する人が多いため、倍率が29倍ということもあったとのことでした。
あまり聞いたことないけど人気の職業なんだね!
衛視の仕事内容
衛視の仕事内容は簡単にご紹介すると、
衆議院の事務の処理
となっています。
この中には、
- 建物の警備
- 国会議事堂の警備
- 議員の安全確保や身辺警護
こちらも含まれています。
つまり国会議事堂内に関係することが、仕事となるようですね!
だから国会議事堂だけじゃなくで「そこにいる」議員にも関わるんだね!
衛視の年収はどれくらい?
ご紹介したように衛視という仕事は、国会に関わる重要な仕事となります。
ちなみに衛視の年収は国会職員として保障されているので、
一般職の国家公務員とほぼ同じ待遇となっている
ということが判明しました。
高校卒業の場合は、
- 給料:約17万5000円
- 地域手当:約3万5000円
他に通勤手当や住宅手当なども支給されます。
また昇給の道もあるため、将来性のある仕事ではないでしょうか。
部長や課長になるとまた金額が変わってくるよ!
衛視に執行を命じますの意味は!?
「衛視に執行を命じます」という言葉の意味は、
「衛視執行」という言葉になる
ということがわかりました。
この「衛視執行」とは、
国会の衆議院議長と参議院議長が、それぞれ有する議院警察権を執行するもの。
- 議員間の対立から生じる混乱があるとき
- 紀律や秩序を回復する必要があるとき
- 許可なく登壇した議員がいたとき
- 演壇から降りることを命じても従わない議員がいたとき
このようなときに、議長からの命令で衛視に強制執行を命じられることとなります。
- 1960年5月19日:衆議院本会議
- 1960年5月20日:衆議院本会議
- 1975年7月4日:参議院本会議
- 1997年4月17日:参議院本会議
これまでには過去4回命じられていた事が判明しました。
2024年、「れいわ新選組」の大石晃子の行動で話題に
「衛視に執行を命じます」という言葉は、2024年10月1日に使用されました。
使用されたのは1997年以来なんだって!
れいわ新選組の大石晃子さんが首相指名選挙の投票で登壇するとき、
- 「能登の補正予算を」
- 「裏金隠しの解散やめろ」
と書いた紙を掲げていました。
もちろん議長から何度も中止するように命じられていたものの、大石晃子さんは拒否。
そのため議長は、「衛視に執行を命じます」と強制執行を宣言し話題に!
結果的には、衛視2人に抱えられて、強制的に降壇となりました。
衛視の試験や年収まとめ
今回は衛視になるための試験や年収について、ご紹介しました。
「衛視に執行を命じます」のという言葉から注目された、衛視という職業。
聞いたことがない人がほとんどかと思いますが、人気の職業であることが判明しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。